芒種1 直接指導3

企業会計原則 新米社会人

業績改善プログラムの終了は突然に

会計規則の最近の動向

元木経理部長による直接指導は約1か月に及んだ。その間、①そろばん、②簿記、③経済指標の記録とレポート分析は毎日欠かさず取り組んだ。

ここでは、②簿記の学習の延長線上にあった「企業会計原則」について触れてみたい。

現在は、企業会計基準委員会が、2004年7月に討議資料として発表し、2006年12月に改訂版が発表された「概念フレームワーク」の重要性が高いといわれている。

国際会計基準審議会IASB)によって制定される IFRS(International Financial Reporting Standards:国際財務報告基準と日本の会計基準のコンバージェンスの基となる考え方が示されているからだ。

会計基準の世界における「コンバージェンス」の意味は、自国の会計基準をまるっきりIFRSに変更するのではなく、IFRSに歩み寄らせることを指す。

会計基準のコンバージェンスとは - コトバンク
知恵蔵 - 会計基準のコンバージェンスの用語解説 - 日本語では会計基準の収斂(しゅうれん)、会計基準の共通化などと表現される。会計基準が一語一句同じになることではなく、相互に受け入れられる程度に内容が接近していると双方が認めれば、コンバージェンスは達成されたものと考えられている...

したがって、これから新たに制定されるであろう、会計規則は、この概念フレークワークをきちんと踏まえたことになるのは事実だ。

現在の日本では、企業会計基準委員会が IFRS とのコンバージェンスを考慮しつつ、新たな会計基準を制定している。

  • 企業会計基準:基本原則
  • 企業会計基準適用指針:詳細ルール
  • 実務対応報告:企業会計基準がカバーしていない領域の当面の取扱い等

しかし、「企業会計原則」は、当時も今も、まだ広く日本では、GAAP(Generally Accepted Accounting Principles:一般に(公正妥当と)認められた会計原則)のひとつして考えられていると認識している。

「企業会計原則」は、1949年(昭和24年)に制定され、最終改正は1982年(昭和57年)となっている、歴史のある古典だ。

「企業会計基準」が個別に定めていない箇所については、「企業会計原則」がまだ有効であると考えて差支えがない。

企業会計原則の解説(企業会計原則の条文逐条解説)|会計学を学ぼう!
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企業会計原則の構成

「企業会計原則」は大別して、次の四部構成からなる。

  • 一般原則
  • 損益計算書原則
  • 貸借対照表原則
  • 注解

ご覧の通り、キャッシュフロー計算書、包括利益計算書、株主資本等変動計算書 に関する記述はない。

注解は、その上の3つの原則に対する注記だから、事実上、会計原則の基本的考え方を示した「一般原則」と、当時の主要な外部開示用の決算書のフォーマットだった「損益計算書(P/L:Profit & Loss)」、「貸借対照表(B/S:Balance sheet)」の作成方法の3つがメインパートだ。

簿記3級の学習を通して、損益計算書と貸借対照表の作り方については、いまだに、仕訳帳から総勘定元帳への転記で、相手勘定科目がひっくり返りことが解せない。

同時に、金額が貸借逆に計上し直される理屈も良く理解できないけれど、経理部長の指導の元、何とか精算表まで作成できるようになった。

経理部長に強く諭されたのは、「一般原則」の暗記の重要性だった。

一般原則の暗記

法律系の資格勉強に一度は挫折したとはいえ、条文の暗記はそれほど苦手なわけではなかった。

しかし、私は不器用な性格で、語呂合わせとか、スマートな暗記のテクニックを知っているわけではなかった。

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意味が理解できるまで、ただ、ひたすら、しゃにむに読むことしかできなかった。

厳密には、「一般原則」にある7項目と、注解にある「重要性の原則」を加えて、合計8項目を頭にたたき入れておく必要がある。

当時は必死になって暗記するも、経理部長の毎日の口頭試問に落第し続けた。1か月ほどで、内容を条文を頭の中で紐づけることができ、ようやく暗唱することができた。

ちなみに、ちょっと下品(下ネタ)な語呂合わせだが、最近ネットを検索すると、覚えやすい語呂合わせが存在していることを知った。

当時、これを知っていたら、もっと早く暗唱することができたであろうことは想像に難くない。

  • 真(しん):真実性の原則
  • 性(せい):正規の簿記の原則
  • 包(ほう):保守主義の原則
  • 茎(けい):継続性の原則
  • 短(たん):単一性の原則
  • 命(めい):明瞭性の原則
  • 死(し ):資本と利益区別の原則
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『一般原則・語呂合わせ』
今日は企業会計原則の一般原則をいってみたいと思います。 一般原則は、結構みなさん語呂合わせを自作してる方もいると思いますが、私が自作したものを紹介しておきます…

いずれにせよ、理屈から入る傾向がある法学的なこの頑固な頭に、会計学的なものの見方を備えさせてくれた特訓だった。

経理部長による、一般原則の暗唱とその理解という訓練は、その後の経理マン人生の道を開いてくれるきっかけとなったのは間違いない。

私の業績改善プログラム(PIP)は1か月後に自然消滅していた。

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